ある日いきなり急激な嘔吐や下痢の症状にみまわれてしまい、「もしやノロウイルスでは!?」という状況に陥ってしまった場合、すぐ病院に行くべきかどうか迷ってしまう事があるかと思いますが、今回はそういったケースにおいて判断材料となる情報をご紹介させて頂きます。
病院に行っても根本治療は無い
どうもノロウイルス感染症を罹患してしまった場合は、わざわざ辛い体を押して医療機関に赴き、そこで診察をして貰ったとしても目覚しい回復が期待出来るような治療を受けられる訳ではない場合が多いとされています。
というのも『ノロウイルスにワクチンが無いのは何故?』で紹介しているようにノロウイルスには有効なワクチンが未だ存在しないウイルスである為、病院側で出来る事はノロウイルス検査や脱水症状を防ぐ為の点滴を行う事位しか無いと言われています。
診察を担当したお医者様の方針によっては幾つか処方箋が出る場合もありますが、いずれにしても根本治療は望めないと考えられます。
ですので深夜に症状が発生した際に慌てて夜間病院に駆け込んだとしても大した治療を受けられる訳では無い場合が多いというのが実情のようです。
症状が重かったり水分補給が難しい場合やノロウイルス以外の可能性がある場合は病院へ
前述のように根本治療となるような治療法が確立されておらず、自宅での療養が中心となるのがノロウイルス感染時の対処法なのですが、とはいえ罹患した人の状態によっては病院へ行った方が良い場合もあります。
小さい子供や高齢者などの抵抗力の弱い方がノロウイルス感染症を罹患された場合は、症状が重くなって衰弱してしまう可能性もありますので、根本治療は期待出来ずとも生命維持の為に必要なケアを目的として病院に掛かる事が望ましいです。
また、小さいお子様は親御さんのサポートの元であっても自力で適切に水分や電解質を補給する事がままならない場合が多々ある為、そういした場合は脱水症状に陥って命の危険に晒されてしまう可能性が出てきてしまいますので、自宅療養を試みた結果、脱水症状に陥って夜中に緊急入院などという事になってしまわないように迷わず病院に行って入院し、点滴等の処置をして貰うようにしましょう。
また、自身が罹患しているのがノロウイルスであるかどうか判断が付かず、別種の感染症や疾患を患ってしまった可能性が考えられる場合は、念の為に一度医療機関での検査を受けて、自身の症状がノロウイルスによるものなのかどうかを診て貰うようにする事が望ましいと思われます。
検査方法はピンキリで、結果が出る頃にはとっくに回復している場合も
ただ、ノロウイルス感染症の場合はウイルスの検査開始から完了までに数日程掛かる傾向があるそうで、結局は検査結果が出る事になると症状自体が既に回復傾向に向かってしまっている場合が多いとも言われているのが考え所だったりもします。
検査方法自体にに幾つか種類があるようでして、比較的安価とされる検査方法の場合はそれなりのお値段なだけあって検査結果の信頼性が高くない場合があるそうで、せっかくお金を払って検査したのに何も判らないという場合もあるそうです。
また、信頼性の高い精密な検査方法の場合は設備や対応出来る人員の問題から一般的な病院では受ける事が出来ず、特定の行政機関や研究機関等でそれなりに割高な費用を支払う必要がありますので、そういった事情からこちらの方法は一般の方にはなかなか手が届きにくい選択肢なのが悩ましい所です。
基本は自宅での正しい療養を
ノロウイルス感染症は、常人並みの体力がある人であれば、病院にわざわざ行かずとも水分と電解質(イオン)を摂取するように心がけて静養に努めていれば時間の経過と共に症状は回復していくと考えられていますので、下記記事でご紹介させて頂いた水分補給時の注意点を参考にして頂きながら、一日も早い回復に向けて療養に専念していきましょう!